[conerisk_ml:74] 1月15日版 リスクマネジメント情報  1月16日発信 能登半島地震の発生について

2024年がスタートしましたが、元旦に発生した能登半島地震により、大きな被害が発生し、残念ながら多くの犠牲者が出てしまいました。お亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。また、翌日 2日には羽田空港で信じられないような事故が発生し、こちらでも5名の方がお亡くなりになりました。

その後の新聞報道の中には「ヒューマンエラー」という文言が見られるようになりました。下記の情報を参考にして、皆さんも考えてみてください。

「滑走路誤進入」過去事例を分析 大半はヒューマンエラーで発生…衝突防いだ最後のとりでは「ゴーアラウンド」(ENCOUNT) – Yahoo!ニュース
新年がスタートしたばかりですが、今回の情報提供として、能登半島地震に対して、動き始めている一般社団法人RQ災害教育センター(略称RQ)に関して、皆様に私なりのご説明をさせていただきます。すでにCONEのHPにも掲載されていますが、RQの義援金の募集も始まっております。

そもそも一般社団法人RQ災害教育センターは東日本大震災の被災地支援のために結成されたボランティア組織「RQ市民災害救援センター」から発展して誕生した組織で、2011年12月7日に設立されました。

そのRQ市民災害救援センターの発足に関しては、明日29年目を迎える阪神淡路大震災での支援活動が始まりになります。29年前にはまだ、CONEは生まれていませんでした。現在はCONE会員である、当時アウトドア活動のネットワーク団体として2年目を迎えた日本アウトドアネットワークJON(現在の一般社団法人日本アウトドアネットワーク)の会員が地震発生、数日後にJON役員に呼びかけ、東京で集まりました。この未曽有の災害時に活動できるのは普段アウトドアで活動をしている我々です。呼びかけをしたのは静岡のホールアース自然学校を設立した広瀬氏でした。「まず私が現地入りをして、活動拠点を作ります。その拠点を中心に支援活動を行いますので、継続的な人的支援と物的支援をお願いします」と提案し、広瀬氏は現地入りして、その通りの活動が始まりました。

神戸市東灘区の2つの小学校のグランドに拠点を置き、行政とも連携をとりながらも独自の支援活動がスタートし、3月まで継続しました。その後も広瀬氏は、中越地震でも現地入りをし、支援活動を行い、東日本大震災でも当然のごとく、いち早く現地入りをして、被害があまりなかった内陸の登米市の使っていない体育館を最初の拠点として、支援活動が始まりました。

阪神淡路大震災での支援活動にも参加をしていたくりこま高原自然学校の佐々木氏は、前年に起きた栗駒での地震での被災者でしたが、当然のごとく広瀬氏と行動し、登米市での支援活動が始まりました。その支援活動にアウトドア用品のモンベルの創業者の辰野氏も全面協力をし、「RQ市民災害救援センター」が立ち上がりました。東日本では行政の手お届かないところへの支援を中心と考え、避難所以外に残っている被災者への支援を、南は大きな被害があった石巻市の旧大川小学校付近から、北は気仙沼市までの広い範囲に置いて支援活動を続けました。実は私もJONのメンバーとして、阪神淡路大震災の東灘区の小学校で支援活動を行い、東日本大震災でも3月下旬に登米市での支援活動に参加しました。

一般社団法人RQ災害教育センターは東日本大震災後も各地の災害地で活動を継続してきました。詳しくは下記HPをご覧ください。
RQ災害教育センターについて | 一般社団法人RQ災害教育センター (rq-center.jp)

能登半島地震においてはその地形的な条件により、特に水道の復旧にかなりの時間がかかるという報道が流れています。いわゆるライフラインの復旧が一番大切な中、水道の復旧のめどが立っていないことが大きな問題と考えられます。

すでに、佐々木氏は現地入りをして、情報収集を行っております。CONEとしても、拠点づくりは不可欠だと考え、今後のRQの動きを見守りながら具体的な支援を実施したいと考えています。

安全管理者の皆様にも、より具体的な支援活動で、なおかつ、混乱を招くことのない情報がありましたら、CONE事務局へご連絡ください。

今、必要なことはより具体的な情報だと考えます。皆さんの力でできる支援をしていきましょう。

  CONE安全部員  三好利和

(野外教育事業所ワンパク大学 NPO法人海に学ぶ体験活動協議会)